つわりになると一日中ムカムカと気持ち悪く、
今までのようにきちんと食事を摂ることが難しくなります。
風邪などの体調不良の場合は、食べれなくても2~3日も寝ていれば、
自然治癒力により体調が良くなってきますが、
つわりの場合は良くなりません。
むしろ空腹によりますます気持ち悪くなってしまいます。
そして、この気持ち悪さがずーっと続きますので、
気持ち悪いからと食べないで過ごすわけにはいきません。
気持ち悪いのに食べれないのに食べなくてはいけない。
とても辛いですよね。
どうしたらよいのでしょうか。
つわりの時期の食べ方
つわりの時は食べ物の好みも変わってしまうことも多く、
好き嫌いが激しくなります。
今までなら嫌いな物でも無理すれば食べれたと思いますが、
つわりの時は全く食べれなくなる方が多いようです。
こんなに私って好き嫌いが激しかったかしら?
わがままだったかしら?と自分でも不思議になってしまいますよね。
でもつわりの時だけは仕方ありません。
嫌いな物、食べれないものは無理して食べなくても大丈夫です。
無理して食べても吐いてしまうと、体力を消耗してしまいます。
つわりで辛いときは、食べれるものを食べれるときに食べれば
大丈夫です。
そんな食べ方で大丈夫?
赤ちゃんが育たないんじゃない?
と心配になるかもしれませんが、大丈夫です。
この時期の赤ちゃんはお母さんが今日食べた物から
栄養を摂っているのではなく、
すでにお母さんの体に蓄積された栄養をもらって成長しています。
ですので、お母さんは自分の体の為に食べるだけで大丈夫なんです。
自分の体がまいってしまわないように、
食べれそうなものを食べれるときに食べるようにしましょう。
どんなものが食べやすい?

つわりで気持ち悪いときは、個人差もありますが、
冷たく、さっぱりとしたものが食べやすいようです。
うどんやそうめんはつるつるっとのどごしも良く、
また消化も良いのでお勧めです。
ご飯の炊けるにおいで気持ち悪くなってしまうけど、
やっぱりご飯を食べたい!という場合は、
おにぎりや冷やし茶漬けにして食べると食べやすいです。
また、パンも食べやすいと感じる方が多いです。
つわりで辛いときは、調理の為に立っていることすら辛くなります。
調理の手間なく手軽に食べれるのはありがたいですよね。
肉や魚などの脂っこい食べ物は食べれない方が多いです。
食べれないものは無理して食べなくて大丈夫です。
タンパク質を摂るなら、豆腐がお勧めです。
冷ややっこなら、冷蔵庫から出して醤油をかけるだけで食べれますし、
においも少なく冷たくてのどごしがよいので、食べやすいですよ。
野菜や果物は比較的食べやすいものが多いようです。
特にトマトは食べやすいと感じる妊婦さんが多いですね。
栄養豊富で水分補給にもなりますので、是非食べてみてください。
果物はいちご、オレンジ、グレープフルーツが人気ですね。
また、バナナにはつわりの症状を軽減してくれる
ビタミンB6が含まれていますので食べてみる価値ありです。
バナナは腹持ちもよいので、冷蔵庫に常備しておけば、
小腹が空いたときに手軽に食べれますよ。
固形物が喉を通らない時は、
ヨーグルトやゼリー、アイスクリーム、リンゴジュースがお勧めです。
つわりの時に食べれるもの、食べれないものは、人によってかなり違います。
ここでは一般的なものを挙げてみましたが、
ポテトチップスやインスタントラーメンなどの脂っこいものばかり食べていた、
という方もいらっしゃいます。
人と違うからと心配しないでください。
食べれるものなら何でも良いですよ。
こまめに食べよう
つわりの時はこまめに食べるのがお勧めです。
なぜなら、つわりの時は一度に多くの量を食べることができなくなりますし、
また、お腹が空くとより気持ち悪くなってしまうからです。
お腹が空きすぎる前に軽くつまめるように、
おにぎりやクラッカーなどを用意しておくとよいでしょう。
朝昼晩の3回の食事に加えて、
10時、15時の間食、そして寝る前にも軽くつまむと
朝起きてから空腹になりすぎずにすみます。
一度に食べる量は、少なくてかまいません。
むしろ、食べ過ぎないように注意しましょう。
病院に行く目安

いろいろ工夫しても、それでも食べれない場合、
水分さえもとれず、明らかに尿の量が減ってしまったり、
体重が5Kg以上減ってしまったり、
日常生活が送れないほどの状態になってしまったら病院で相談しましょう。
病院ではケトン体の量を調べ、
点滴などの処置をしてくれます。
点滴によってかなり身体が楽になるそうなので、
辛いときは頑張りすぎずに病院で相談することも大切です。
つわりの症状は人によって異なります。
そのため、どんなにつわりが酷くても、これが普通と思って
我慢してしまう方が多いようです。
酷いつわりは妊娠悪阻と呼ばれ、
脱水状態や飢餓状態に陥ると、命の危険にさらされる状態になります。
また、お腹の赤ちゃんにも低体重などの影響が出る可能性もあります。
つわりだからと軽く見ず、
おかしいなと感じたら病院で相談することが大切です。
つわりの期間は約2ケ月です。
長いと思っても、必ず終わりが来ます。
つわりの時期を乗り切って、
少しでも快適なマタニティライフを送りましょうね。